インビザライン(マウスピース矯正)とは
インビザラインは、透明なプラスチック(材質はポリウレタン製)でできたマウスピースを使用して、歯を徐々に動かしていく矯正歯科治療法です。
矯正治療とは、歯や顎の位置を動かすことで正しい歯並びを得るための方法で、今までは針金によるワイヤー矯正が一般的でした。ところが10年ほど前ぐらいからマウスピース矯正が主流になってきました。その代表格がインビザラインになります。
インビザラインは、1997年にアメリカのアライン社によって開発された矯正装置で、取り外しできる透明のマウスピースを使用するのが特徴です。インビザラインでは歯を守るためのプラスチック製の歯型マウスピースのことを「アライナー」と呼びます。
このアライナーにより透明で目立たない、簡単に取り外せて衛生的、食事制限がないなどの利点を実現しました。また、矯正装置に金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心して治療できます。
また、北米を中心にインビザライン治療を選ばれる患者さんは多く、全世界では900万人以上、日本ではマウスピース矯正で最大規模の症例数を誇っています。
※なかの歯科・矯正歯科クリニック(岡山)のインビザライン治療情報は以下になります。
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施術名
- インビザライン
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施術の説明
- アメリカのアラインテクノロジー社より提供されている、カスタムメイドの矯正装置ならびに、これを用いた治療システムです。
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施術の副作用(リスク)
必ずしもご希望通りの歯並びならない場合があります。諸々の事情により治療期間が当初よりも伸びる事があります。 所定の装着時間を守って頂けない場合は治療計画通りに治らない可能性があります。歯が動く際に痛みが出ることがあります。 矯正期間中は虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、しっかりとしたケアが必要です。歯の移動に伴う歯肉退縮や歯根吸収が起こる事があります。アライナーが変色・破損する事があります。
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施術の価格
440,000円~1,188,000円
インビザラインについて
インビザラインの魅力
透明で目立たない
インビザラインの矯正装置(マウスピース)は透明かつ、薄いので歯に装着しても目立ちません。 その為、矯正していることに気づかれたくない方も過剰に心配する必要はありません。
取り外しできて衛生的
インビザラインは装置がマウスピースなので簡単に取り外せて衛生的です。 また、ワイヤー矯正に比べて装着時も快適で、歯磨きなど日常生活にほとんど支障がありません。 2週間ぐらいで新しい形状のマウスピースに交換していくので、歯が移動していく過程を楽しんでください。
食べたい物が食べられる
ワイヤーなど固定式の矯正装置を使う場合は粘着質や硬い食べ物はできるだけ避けてもらいますが、インビザラインならマウスピースを簡単に取り外せるので治療中も今までどおりの食生活が楽しめます。
金属アレルギーでも大丈夫
矯正治療の種類によっては金属素材を使用するケースもありますが、インビザラインは矯正装置に金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも治療が受けられます。
ワイヤー矯正よりも痛みが少ない
インビザラインはワイヤー矯正のようにワイヤーが口内に当たる心配がありません。また、装置の調整(インビザラインはアライナー交換を指します)1回で、歯を動かす距離がワイヤー矯正よりも短いので、歯が動く時に生じる痛みも相応に小さくなります。
ワイヤー矯正よりも通院回数が少ない
患者さまの治療に取り組む姿勢やお口の状態にもよりますが、ワイヤー矯正よりもインビザラインの方が通院回数は少なくなる傾向にあります。通院ペースは基本的に1~2ヶ月に1回ですが、中には3ヶ月に1回のペースの方もいます。
幅広い症例に対応可能
以前はワイヤー矯正しか対応できなかった症例ケースもありましたが、900万人以上の治療データによりインビザライン・システムは進化し、様々な症例に対応できるようになりました。もちろん、不適合な場合もあるので、心配な方はまずカウンセリングを受けてください。
~向いてる方~
歯を動かす距離が短い方
歯を移動させる距離が長いケースではインビザラインよりもワイヤー矯正の方が向いています。 その為、インビザラインは歯をあまり移動しなくても良い方にお勧めします。
マウスピースを1日20時間以上つけれる方
インビザラインは1日に20時間以上つかわないと、歯が目的の位置に移動しません。 その為、使用時間が少ないと治療期間が延びたり、思わしくない結果になることがあります。 基本的には、食事と歯磨き以外の時間はマウスピースを装着するのが望ましいです。
上下の顎の位置にズレがない方
顎と下顎に大きなズレがあると歯の移動距離が大きくなるのでインビザラインでの治療は難しいと言えます。 その為、インビザラインは上下の顎にズレがない方に向いています。
マウスピース矯正について漫画で解説
マウスピース矯正治療について、漫画で分かりやすく解説します。こちらを閲覧するにはPDFソフトが必要になります。 お持ちでない方はAdobe Acrobat Reader DC(無料)からダウンロードしてください。
インビザラインのメリット・デメリット
なかの歯科のインビザライン
当院のインビザラインの魅力
口腔内スキャナ導入で不快感を低減
当院は3Dスキャニング装置「iTero」を導入しています。これにより、不快感なく精密な口腔内データを取得できますので、シリコン印象材によるお口の型取りが苦手な方でも安心して矯正治療が受けられます。
インビザラインを13年前から導入
なかの歯科ではインビザラインでは13年前からといち早く取り入れていて、岡山県下では症例数も豊富です。
なかの歯科では、13年前からインビザライン治療を取り入れているので症例数も豊富です。
最近ではインビザライン治療でうまく行かなくなった患者さんもセカンドオピニオンで来院されています。長い経験と多い症例数は信頼の証だと思っています。
総合歯科医院だから全ての治療が任せられる
なかの歯科は、スタッフ数45名、治療椅子12台と大規模歯科で総合歯科医院です。
当院は、岡山県では珍しい規模が大きな総合歯科ですので、ワイヤー矯正を担当する矯正専門医も在籍しています。
また歯科医師も多いために、矯正前の虫歯治療はもちろんのことワイヤー矯正とマウスピース矯正のハイブリッド矯正、マウスピース矯正とセラミック治療のハイブリッドセラミック矯正も当院では可能です。歯並びと審美は当院での1ストップで可能となります。
複数の治療法やプラン、分割払いから選べます
当院のインビザラインは4種類の治療法や分割払いできる2種類のプランを用意しています。分からないことはお気軽にご相談ください。
分割払いは、アプラスのデンタルローンで3~120回(10年)の分割から選べます。手数料はローン回数によって変わりますが、36回(3年)までは手数料がかかりません。
ホワイトニングが無料で受けられます
当院でインビザラインを受けられると歯のホワイトニング「ホームホワイトニング」が無料で5年間受けられます。
スピード矯正による治療期間の短縮
治療期間を短くしたい方にはスピード矯正(加速矯正)をお勧めしています。当院では、光や振動を利用した2種類のスピード矯正法をご提供しています。
アプリ使用が可能
可能な患者さまにはインビザライン専用アプリ「Invisalign Photo Uploader」を利用してもらっています。このアプリを使うと患者さまのインビザラインデータを迅速かつ簡単に送ることが可能になります。
iTero5Dの説明動画
インビザラインとワイヤー矯正の違い
どっちが目立たない?
インビザラインとワイヤー矯正を比較した場合、一番の違いはその見た目です。 一般的なワイヤー矯正は、金属でできたブラケットと針金を使用するので、見た目がギラギラしたお口元になり目立ってしまいます。
中には、透明に近い素材の審美ブラケットと白いワイヤーを組み合わせることで目立たなくできますが、話す距離ぐらいになると気づかれる可能性があります。
また、ワイヤー矯正にしたいけど目立つのは嫌と言う方には、インコグニートをはじめとする歯の裏側に装置を付ける舌側矯正という方法もありますが、こちらは「高額、調整が難しい、仕上がりを確実にすることが難しい、話しにくい、飲み込みにくい、食事が辛い、舌が痛い」などの欠点が多くあります。
その点インビザラインはワイヤー矯正と比較して、透明素材のマウスピースを使用するので気づかれる可能性はかなり低いと言えます。
実際問題、矯正していることに気づかれたくない方が、目立たない装置を使用することは矯正治療を続けていくモチベーションにつながると言われています。
どっちが痛い?
ワイヤー矯正は基本的に約1ヶ月~1ヶ月半に1回のペースで針金を締めたり、ワイヤー交換などの調整をおこないます。
当然、歯を動かす量は約4~6週間分になるので調整して3日ぐらいは痛みが大きいと言えます。それ以外にもワイヤーが唇に当たったり、口内炎になったりするなどの痛みも起きやすいと言えます。
その点インビザラインは1週間ごとに新しいアライナーを付け変えていくので、ワイヤー矯正に比べると歯を動かす量が1/4~1/6ぐらいと小さくなるので、それに比例して痛みも小さくなると言えます。また、マウスピースを使用するのでワイヤーが口の中に当たる心配もありません。
通院ペースは?
最近はワイヤー矯正よりも、インビザラインの方が通院回数が少ないケースが増えています。
ワイヤー矯正は調整のために1~1.5ヶ月に1回の通院が必要で、これは治療が進んでも変わりません。
それに対して、インビザラインは1~2ヶ月に1回の通院で進むことが多く、中には3ヶ月に1回のペースになることもあります。
その為通院回数で比べるとインビザラインの方が少なくなる可能性が高く、コロナリスクを抑えやすいと言えます。
食事&歯磨きは?
インビザラインは1日に20~22時間はアライナーを装着していただきますが簡単に外せますので、外せないワイヤー矯正と違い、今まで通りの食事や歯磨きをすることができます。
また、インビザラインとワイヤー矯正は、歯磨きやお手入れのしやすさにも大きな違いがあります。
ワイヤー矯正は、基本的に装置を付けたら、装置の役割が終わるまで装置を外すことはできません。その為、普段よりも歯磨きがしづらく磨き残しも多くなりがちです。その為、ワイヤー矯正は虫歯・歯周病リスクが高くなります。
その点インビザラインはアライナーを取り外せて歯磨きがしやすいだけでなく、基本的に1週間ごとにアライナー交換するので装置自体の清潔度を保てます。
治療期間は?
矯正の治療期間は「移動時間+保定期間」のトータルになります。保定とは治療が終わってから歯が後戻りしないように装置をつける期間のことで、一般的には合計で数年単位の期間がかかります。
また、この期間は歯並びの状態によって大きく違ってきます。治療期間を比較した場合、今までならインビザラインのほうがワイヤー矯正よりも時間がかかると言われていましたが、最近の研究報告では「そうとは言えない」ことが分かってきました。
インビザラインは基本的にコンピューター診断で治療計画が作られますが、今では900万人を超えるデータが蓄積・解析され常に進化している状態です。これにより、目標の歯の位置まで最短距離で無駄なく動かすことを可能にしています。
この結果インビザラインの治療期間はワイヤー矯正とほとんど変わらないか、最近では短くなるケースが増えています。
そして今後も、インビザラインは新しい仕組みやシステムも取り入れ、患者さんの負担を減らした、よりよい治療に進化していくと考えられています。
治療費用は?
インビザラインとワイヤー矯正は基本的に自由診療なので、歯科医院によって値段が異なります。昔はインビザラインの方がワイヤー矯正よりも高い傾向にありましたが、以前に比べると安くなってきました。
当院の場合は、ほぼ同じかインビザラインの方が少し高くなります。
また、インビザラインはどの歯科医院で治療しても同じと思われている方がいますが全く違います。インビザラインの治療計画はコンピューターやインビザライン社の技術者による設計がベースとなりますが「クリンチェック」という項目があり、担当する歯科医師が最低でも4~5回はアメリカのインビザライン本社とやり取りをした後に治療方針が決定します。
その為、このクリンチェックの精度が何よりも重要になるので、症例数や矯正治療経験の多いドクターと少ないドクターでは大きい違いがでると言えます。
当院では、よりよいクリンチェックができるようインビザライン症例数に秀でた有名ドクターとも協力して完璧な治療計画を立てています。
インビザラインQ&A
アライナーは、1日に何時間くらい装着すればよいですか?
アライナー治療は痛いですか?
アライナーを使用する期間中に食事制限はありますか?
いくつかのアライナーに突起物があるのは、なぜですか?
矯正治療による身体への悪影響はありませんか?
喫煙でアライナーは汚れますか?
アライナー装着時に、飲み物の制限はありますか?
アライナーを装着した状態で、ガムを噛めますか?
アライナーを装着すると、話づらくなりますか?
インビザライン治療の流れ
インビザライン専門のトレーニングを受けた歯科医師があなたの矯正ライフをサポートします。
1初診・カウンセリング
あなたの希望や不安に思っていることをお聞きします。聞きたいことは何でも聞いてください。
2検査
3Dスキャニング装置「iTero」などの検査機器で歯並びや骨・虫歯の問題、顎関節なども調べます。
3治療計画のご説明
現状を詳しくご説明し、最適な治療方法をご提案します。治療方法や期間、費用について納得がいくまでお聞きください。
- ※あなたの症例について専門的な検討をしてから再度ご提案する場合もあります。
4歯科治療
虫歯などの治療が必要な場合は、先におこないます。その後、インビザラインの矯正装置を装着してもらい治療開始です。
5治療終了&保定
歯並びを動かす矯正治療が終了した後は、歯並びが後戻りしないようリテーナーを入れ、保定を開始します。
- ※保定期間は基本的に2年で、通院は2~6ヶ月に1回です。
アライナー使用時の注意事項
インビザラインのアライナーとは透明素材のマウスピースのことを指します。アライナーは口腔内スキャナーで取得した患者さんの歯のデータをアメリカのインビザライン社に送ると、治療計画書(最終的な噛み合わせ、歯の移動の順番など)をベースに作成されます。
この1回のスキャンで治療中に使用する何十個のアライナーすべてができあがります。
この後、1~2週間ごとに1回くらいのペースで、新しいアライナーに替えながらゴールに向かって歯を徐々に動かしていきます。 当院の場合、最近は1週間に1回のペースが通常ですが、1日に20時間以上のアライナー装着ができない方は2週間に1回のペースになります。
では、インビザラインのアライナーを使用する時の注意事項をご説明します。