前歯の矯正
前歯の矯正は、1本だけ傾いている、歯と歯のすき間が気になるといった症状を改善する矯正治療です。前歯だけを矯正できるかどうかは、歯並び・噛み合わせの状態で異なります。前歯だけ矯正できるかどうか確認したい、矯正したい患者さまは当院までお気軽にご相談ください。
前歯矯正の主な適応症状
乱杭歯(叢生)……前歯の歯並びがデコボコしている
すきっ歯(正中離開、空隙歯列)……歯と歯の間にすき間がある
軽度の出っ歯……上の前歯が少しだけ前に出ている
これらの症状は、前歯の矯正で改善が期待できます。顎の骨が前に出ているタイプの出っ歯は、全体矯正が必要な場合があります。
前歯矯正をおすすめできる方
治療費を抑えたい
矯正する歯の本数が少ないため、矯正治療にかかる時間を短縮できます。それだけ診察回数が少なくなるため、全体矯正と比べて少ない費用で矯正が可能です。
短期間で矯正したい
結婚式や面接などに間に合うように、短期間で矯正したい方にもおすすめです。
前歯の歯並びをきれいにしたい
前歯は口を開けたときに目立つため、優先的に整えたいと考える方は少なくありません。
当院でできる前歯の矯正(インビザライン)
当院では、前歯の矯正にマウスピース矯正(インビザライン)を適用しております。治療期間は約7ヶ月で、14枚のマウスピースで段階的に歯並びを整えます。矯正装置が合わなくなった場合は、1回のみ保証の範囲内でマウスピースの再作製が可能です。上下いずれかの前歯にのみ適用も可能で、きめ細かな希望に対応できます。ただし、14枚のマウスピースでは歯並びが十分に整わない場合、治療期間が長くなります。
前歯の矯正のメリット・デメリット
メリット
1.治療期間が短い
前歯だけを動かすため、全体矯正よりも早く矯正治療が完了します。治療期間は約3~12ヶ月程度です。
2.治療費が安い
矯正期間が短いため、治療費は全体矯正の4分の1~2分の1程度で済みます。また、治療費は完全に固定されており、追加料金もかかりません。
3.矯正中の痛みが少ない
全体的な矯正では、矯正装置を取り付けた歯が痛みます。前歯の矯正も例外ではありません。しかし、全体矯正と比べて矯正装置を取り付ける歯の本数が少ないため、矯正治療中の痛みを抑えることができます。
4.矯正装置が目立ちにくい
矯正装置が全体矯正と比べて少ないので、口を開けたときに目立ちにくいです。
5.歯を抜く必要がない
全体矯正では、歯を動かす先のスペースを確保するために、抜歯する場合があります。前歯の矯正では、歯を抜かずに済むケースがほとんどです。ただし、下の歯は上の歯よりも抜歯が必要なケースが多い点に注意が必要です。
6.毎日のお手入れが簡単
矯正装置に食べ物がつまったり、歯磨きがしづらかったりというデメリットがあります。前歯のみの矯正であれば、このようなトラブルが起こる心配がほとんどありません。
デメリット
1.適用できない場合がある
次のような場合は、前歯の矯正を適用できません。
- 前歯の重なりがひどい
- 受け口や開咬など顎の骨格に原因がある
- 全体的に出っ歯
- 奥歯を動かさないと前歯を整えられない
2.歯を削ると歯がしみるようになる場合がある
前歯の矯正では、歯の表面を0.25~0.5mm程度削ります。歯を覆うエナメル質の3分の1以下の厚さではありますが、まれに歯を削った後にしみるようになる場合があります。
3.奥歯の噛み合わせを治せない
前歯の矯正は、前歯の歯並びだけを矯正するものですので、奥歯の噛み合わせは改善しません。