当院の矯正治療の流れを注意事項と共にご紹介します。
矯正治療するにあたって
矯正治療を円滑に進めるには、患者さまのご協力が必要になります。注意事項を守っていただくことが、より良い結果に繋がりますのでご理解いただけるようお願いします。
※もし、ご協力が得られず治療を継続しても「進展が見られない」「患者さまのお口にとって不利益になる」と判断した場合は、治療を中止させていただくこともあります。
注意事項
治療スケジュールの厳守
治療をスムーズに進行させるには、症状に応じた定期的な通院が必要になります。その為、決められた治療スケジュール(通院間隔)は必ずお守りください。
ゴムの使用
噛み合わせを改善する為に、治療用の輪ゴムをご自身で矯正装置にかけていただくことがあります。
使用時間は1日のうち「数時間~1日中(食事と歯磨きの時間を除く)」と様々ですが、このゴム無しでは改善困難な症状がありますし、治療期間の短縮につながるので、矯正するにあたっては不可欠なことを知っておいてください。
虫歯や歯周病の予防
取り外しできない装置で矯正する場合は、歯や装置に汚れがつきやすくなるので歯磨き指導や予防薬使用の指示を出します。その為、虫歯や歯周病にならないよう口の中の清潔を心がけてください。
後戻りの防止
矯正治療で動いたばかりの歯は不安定で、放置すると元の状態に戻ろうとします。その為、矯正後に歯を安定させる装置を使用したり、歯の裏側をワイヤーで止めたりする必要があります。歯並びが良くなった状態を維持するには、この後戻りの防止がとても重要になるので、必ず指示をお守りください。
矯正治療の流れ
矯正治療の流れを一例からご紹介します。
※治療をする歯科医院やお口の状態によって流れは違いますことを、ご理解ください。
1医院さがし
下記などの方法で歯科医院を探しましょう。矯正専門医のいる医院がお薦めです。
- かかりつけ歯科医に紹介してもらう。
- 矯正治療経験者の知り合いに相談する。
- インターネットなどで調べる。
2予約
気になる歯科医院が見つかったら、電話やメールで連絡しましょう。聞きたいことがあれば、その時に確認してください。
簡単な診断や詳しい説明を希望をする場合はカウンセリングを受けれるか確認してから、予約しましょう。
3カウンセリング
カウンセリングでは顔や口もとの状態や歯並び、噛み合わせなどを診察した後、症状を確認しながら治療についての説明があります。この時に、分からないことや心配なことは遠慮せず聞きましょう。
カウンセリングを受けた歯科医院で治療を受けるかどうかは十分に考えてから決めてください。複数の医院でカウンセリングを受けるのも良いでしょう。
4検査
治療方針を計画するための必要な検査をおこないます。
主な検査内容は「レントゲン撮影、顔や口の中の写真撮影、噛み合わせの検査、歯型を取る」などです。
これらの検査は治療前だけでなく治療中や治療後、通院終了時にも行い、治療による変化を確認する重要な資料になります。
5診断・治療計画の決定
検査結果をもとに「お口や歯の問題点、治療方針、使用器具、治療期間、費用」などの具体的な提示があります。費用や治療期間などは不安な点を残さないよう、しっかり相談してください。
曖昧なまま治療を進めるとトラブルの原因になるので注意しましょう。
6治療前の準備と矯正装置の装着
虫歯や歯周病、抜歯が必要な方は矯正前に治療をすませます。
矯正装置を付けた後は種類によって異なりますが、数日おきに複数回の受診が必要になります。
矯正装置の使い方パンフレット
主な矯正装置のPDFパンフレットをご用意しました。
※閲覧にはPDFソフトが必要です。お持ちでない方はAdobe Acrobat Reader DC(無料)からダウンロードしてください。
7矯正装置の調整
お口の症状に応じて矯正装置を調節したり、種類を変えていきます。これを続けることで、歯が動きだして治療が進んでいきます。
※通院ペースは、通常なら1ヶ月に1度くらいの間隔です。
8矯正装置による治療の終了
治療前に計画した歯並びと噛み合わせを達成できたら、矯正装置を外します。
その後は歯についた汚れや沈着物、歯石などを綺麗に除去してから、クリーニングで歯がピカピカになるよう仕上げます。
9保定期間(歯の安定)
ここからは、今まで動かした歯を安定させるための期間に入ります。その為、取り外しできる装置を装着したり、歯の裏側をワイヤーで止めたりします。
※通院ペースは、通常なら3~6ヶ月に1度くらいの間隔で、期間は治療と同じくらいです。
10治療終了
歯が安定したら、長かった矯正治療は終了です。おめでとうございます!
鏡で自分のお口を見た時、治療前のお口が信じられないかもしれませんよ。